製品案内

ホワイトオーク

■分布/産地
米国東部に広く分布。ホワイトオークには多くの樹種があるが、そのうち8種ほどが市場に出ている。様々な等級と仕様の製材と単板が幅広く普及している。

■主な特徴
ヨーロピアンオークと色、外観が相似。辺材は淡色で、心材は淡褐色から濃褐色。一般に木目は通っており、木肌は中から粗で、レッドオークよりも放射組織が長いため、木理がくっきりと出る。

■物理/力学特性
重硬。曲げ強度、破壊強度は中程度で、剛性は低いがスチーム曲げに優れる。総合的に強度に優れるため、構造材として建築家やデザイナーの間で人気が高まっている。

■加工特性
機械加工しやすく、釘、ネジにも好適だが事前の穴あけが望ましい。鉄分に反応するため、亜鉛メッキもしくは銅製の釘を推奨。接着性能は材によるが、ステイン、つや出し加工できれいに仕上がる。乾燥には時間を要するため、干割れに注意する。収縮が大きく、湿度が変動するとくるいが出やすい。

■耐久性
心材は耐朽性あり。防腐処理は、心材は非常に難しいが辺材は中程度。心材は耐久性が本来高く、防腐処理なしに外装材として用いることができるが、施工場所の気候と露出条件を踏まえて、くるいの可能性を判断すべきである。

■主な用途
建築、家具、フローリング、高級造作、外装造作材、モールディング、ドア、キッチンキャビネット、パネル材、枕木、橋梁、樽、棺。
産地により色、木肌、特徴、特性が異なるため、発注する材が確かに用途に適したものであるよう、サプライヤと緊密に連絡を取ることをお勧めする。ノーザンオークとサザンオークを区別して販売していることもある。

■備考
北部から南部までの広域において、色のばらつきは少ない。アパラチアン山脈地域の一部では非常に虫穴の多い種を産すが、これらはSoundWormyと呼ばれ販売されている。NHLA規則は辺材を制限なしで認めているが、輸出用では少なくとも片面は心材となっている。辺材の格付基準をサプライヤに確認されたい。
ホワイトオークは世界中で使用されており、色合いにばらつきが少なく角材が大量生産されていることから、家具やフローリング、造作材メーカーの間で最も人気が高い樹種となっている。
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仕様比較
比重 (含水率12%) 0.68
平均重量 (含水率12%) 769 Kg/m3
材積平均収縮率 (未乾燥状態から含水率6%まで) 12.6%
破壊係数 104.804 MPa
弾性係数 12,273 MPa
圧縮強度 (木目方向) 44.955 MPa
硬度 6049 N
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