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装置説明

デコンプ(DSP)始動時減圧装置

デコンプ(DSP)始動時減圧装置

デコンプ(DSP)スタート

  • エンジンはその爆発・回転を継続させるため、混合気の圧縮が不可欠です。

  • 圧縮率を高く設計することは、出力と大きく関係しており、圧縮が高いほどエンジンの力は増大します、反面、圧縮が高いとその分リコイルスターターを引く腕力が必要になります。

  • SP273T  SP273 SPK323 などの 刈払機を含む低排気量機械の場合は、 軽-1 スタート など最新の減圧スターター構造を採用することで簡単減圧出来ますが、高い出力を要求される汎用チェンソーの排気量である 35cc を超える場合、実はあまり効果が期待できません。

  • デコンプ(DSP) 始動時減圧装置 と総称される装置は、チェンソーのような高い圧縮を持つエンジンの「けっちん」を減らす装置です。2006 年にはさらに SVK3520D SVK3920D SVK4320D に 軽-1スタートを加算、ついには始動時の減圧を 1/4 にすることに成功しています(当社比)。

  • シリンダーに取り付けられた DSPバルブは始動時は押し込まれることで圧漏れを起こし、スターターの引力を低減させますが、シリンダー内で爆発が起こればその爆発圧力で押し戻されてシリンダーを密閉し、本来の圧縮に復帰します。

  • DSP装置は米国マッカラー社によって 2-10 (1972) に製品化されて以来、弊社の 国産 SV シリーズの全機種に標準装備されています。まさに汎用の 35cc 以上の排気量をもつ機械に取って画期的な構造だといえるでしょう。

Qポート 騒音低減ポート

Qポート 騒音低減ポート

エンジンチェンソーが出す騒音はエンジン爆発音と構成部分の摩擦音の合計です。その構成騒音の最も大きいものは、エンジン爆発音と回転するチェンの摩擦音と裾断(切断)抵抗音です。特に高周波である 10000 回転以上のエンジン騒音は人には不快なレベルの高周波音です。

  • マフラーに加工を加えて高周波音を消音することは、以前から研究されてきたことではありますが、結果として消音効果を上げる程、出力がダウンするという二律背反の事実があります。

  • 長年にわたって研究・開発・改良されてきた、低騒音排気口部分の究極が Q ポート形状です。この研究は同時に始動時の圧縮圧低減にも効果がありました。

  • 出力ロスを抑えながら、排気口からでる騒音を低減させ、さらにスターター引力を低減する画期的な発見だったと言っても良いでしょう。

  • 米国マッカラー社の 、 PM650 (1982) に採用され ている Q ポート形状は、 刈払機を含め、現在販売されているあらゆる 2 サイクルエンジンに採用されています。

チェーンブレーキ

キックバック

  • チェンソーのバー構造はキックバックという跳ね返り現象を誘発する事があります。バーの先頭に丸太が接触した場合、バーを跳ね返す運動力が発生して作業者を危険にさらします。刃物であるチェンソーは作業者の肉体に損傷を与える危険が存在します。

  • キックバックによる危険に対して身を守る装置が、ハンドプロテクターやチェンブレーキです。前方ハンドルのすぐ手前位置にセットされています。

  • 跳ね返りの発生時、左手ハンドルから遊離した貴方の左手がこのハンドプロテクターやチェンブレーキにぶつかって跳ね返りを止めています。

  • チェンブレーキは接触した貴方の左手がブレーキレバーを前方に倒す力を利用して、回転中のソーチェンを瞬時に停止させる構造を付加したものです。刃物部分を緊急停止させる事で作業者の安全を追求した結果です。

  • 最新鋭のチェンブレーキは オートチェンブレーキに進化しました。貴方の手が接触しなくても、慣性力で自動的にレバーが倒れ回転するソーチェンが停止します。

  • バーの先端部を利用して枝払い等の作業をするプロの業者に取っては、非常に重要な機構です。しかし、一般の方がチェンソーを利用する場合はバーの根元部分で鋸断することを心掛けていれば、キックバックの発生はありません。説明書が根元での利用を薦めている理由です。

アイシング防止装置

アイシング防止装置

  • プロユーザーレンジでは、厳寒地での小雨や降雪環境でチェンソーを利用する場合がありますが、あまりに低温の場合流入する空気に含まれる水分が氷結し、正常な混合燃料が供給不可になる事があります。この状態を一般的にはアイシングといいますが、この状態になった場合はほとんど再始動不能になります。

  • 流入する空気の温度が低すぎることがこの原因です。従って、高温のシリンダー周辺から空気を流入させることで空気を暖めるという機構が アイシング防止装置です。

  • 但し、厳寒の利用を前提にしている関係で、夏場にこの設定のまま利用した場合チェンソーは確実にオーバーヒートします。

  • 劣悪な環境でも利用できるチェンソーは、同時に作業者が劣悪な環境にいるということですから、身体の健康を保つに十分な服装や安全防具を身につけて作業しましょう。

プライミングポンプ

FCクラス混合用オイル

  • 2サイクルエンジンは混合燃料で動作します。混合燃料はガソリンとオイルを指定比率で混ぜ合わせて作られます。 (ガソリン)25:1(オイル) が一般的でしたが、最近は環境に優しく、カーボンを減らす事に効果の高い 50:1 などの混合オイルが主流になってきました。
    しかし、ガソリンが揮発性であるために、保管期間が長いとガソリンが減少して、時間ともに混合比率が変化してきます。

プライミングポンプ

  • 長時間保管されたチェンソ―に前回の混合燃料が入ったままの場合、燃料通路にオイル分の多い混合燃料が滞留することになります。 プライミングポンプは燃料タンクにある比較的良質な混合燃料を強制的に吸い上げて、燃料ホースなどに滞留した古い燃料をタンクへ戻す為に装備されています。この結果、キャブレター(気化器)室内の古い燃料を入れ替え、始動に適した混合燃料が供給されます。

  • プロの方の場合は頻繁に利用されるチェンソ―も、一般の農業者や造園業者などの方は、保管期間が長期間になる傾向があります。燃料を交換しただけで、始動しない機械が直ったという経験は保管期間の長いユーザーが何度か体験していることだと思います。従って プライミングポンプは保管期間の長い一般向けの機械にこそ必要な装置だと言えます。

携行缶W

  • 弊社の場合は、もっとも低価格の機械たちに装備されています。 SP273T (67.200円(税込)) SP273 (68.250円(税込)) 、 SPK323 (54.600円(税込))、 SVK3520D (78.750円(税込)) efco141SP (65.100円(税込)) などです。いずれも手軽に利用でき、保管期間が長いと思われるチェンソ―たちです。

  • 手軽に混合燃料を作れるチェンソー用の W 携行缶は子タンクにチェンオイルを入れて利用できます。燃料混合だけを目的にした 3.5L 混合缶もあります。

クラッチ連動オイルポンプ

クラッチ連動オイルポンプ

  • チェンソーバーの根元上部から供給されるチェンオイルが、バーの先端を回って根元下部までのバー全体に供給されることは、バーを潤滑し、磨耗を減らす為には非常に重要なことです。従って、弊社のすべてのエンジンチェンソーには自動的にチェンオイルを供給する為のオイルポンプが装備されています。

  • 写真のオイルポンプは efco137 に搭載されている エンジン回転連動オイルポンプです。エンジンが動いてクランクシャフトが回転するとオイルポンプギアが作動してチェンオイルを供給します。最新のクラッチ連動オイルポンプはクランクシャフトとは独立し、チェンを廻すクラッチが作動したときにだけオイルポンプギアが回転する装置です。

  • クラッチ連動オイルポンプは、弊社の SP273T  SP273 SP332  SVK346D SVK3520D  SVK3920D SVK4020D/DH  SVK4320D に搭載されています。

  • しかし、時速 60km 以上のスピードで回転するチェンが、そのバーの先端で半径 10cm の円を切ることは、その遠心力が異常なほど大きい事に気が付くでしょうか。この遠心力に耐えてバーの根元下部まで到達する特殊な専用のオイルが必要です。チェンソーを取り扱っている販売店で在庫されています。弊社の提供するチェン専用オイルは、長年プロたちに支持され改良を続けてきた [NEW カットエース ウォッシャブル] 、洗剤で洗うと落ちるチェンオイルであり、製油会社へ特注で生産されています。

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  • チェン専用オイルが、市販されている一般のオイルに 糸引剤 を加算したものだという事実はあまり啓蒙されていません。一般のエンジンオイルを使用した場合、バーの先端上部からほとんど飛散してしまうことでしょう。一般のエンジンオイルを利用したバーの先端下部は 茶色に焦げてくるので一目瞭然です。

  • バーの痛みを減らすためには、必須のチェン専用オイルなのですが、このオイルは使い捨てだという点が不経済だという意見があります。また、使い捨てのオイルが地球環境に優しくないという意見もあります。チェンが回転していなくても、 エンジン回転連動オイルポンプの様にエンジン回転中は常時チェンオイルが供給されることが、無駄ではないかという考えもあります。

  • チェンが回転したときにだけチェンオイルが供給されれば経済的です。 クラッチ連動オイルポンプは、まさに上記を実現したものです。チェンが回転しなければチェンオイルが供給されない経済的で地球に優しい構造になっています。 クラッチ連動オイルポンプは、弊社の SP273T  SP273 SP332  SVK3520D  SVK3920D SVK4020D/DH   SVK4320D に搭載されています。

 

 

   

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