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バスウッド

■分布/産地
米国東部、特に北部および五大湖沿岸州に植生し、これらの地域では製材、単板ともに適度に普及している。製材は厚み、仕様、等級ともに幅広く揃っているが、量的には限られている。

■主な特徴
辺材は一般的にかなり大きく乳白色で、心材との見分けがつきにくい。心材は薄褐色から赤褐色で、時として濃色の筋が入る。木肌は密で均一。木目は通っているが目立たない。

■物理/力学特性
軽量かつ軟らか。一般的に強度は低く、スチーム曲げによる強度も低い。

■加工特性
機械加工に向き、手動の工具でも簡単に扱えるため彫刻用材として最適。釘、ネジ、接着にも適し、サンダー加工、ステイン、つや出し加工で滑らかに仕上がる。乾燥も速く、変形や劣化はほとんどない。収縮率はやや大きいが、乾燥後の寸法安定性は良好。

■耐久性
心材は耐朽性がないが浸透性は高いため、防腐処理に適する。

■主な用途
彫刻、ターニング類、家具、型紙用材、モールディング、内装造作材、楽器。特筆すべき用途のひとつはベネチアンブラインドなど屋内用窓ブラインド。

■備考
ベネチアンブラインド用に9/4”(57.15mm)厚で生産されることが多い。葉節と淡褐色のミネラルストリークは自然な特徴であり、欠点とはされない。
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